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自分の声、意識していますか?

コロナウィルス感染拡大を防ぐため、お互いに気をつけあい必要最低限の生活を続ける中、自然と人と会うことが減り会話の数も今までと比較すると減った方も多いのではないでしょうか。最近、久々に会った人たちの声に変化を感じることがあり、ちょっと心配になるシーンがちらほらと見られました。発声の筋力は使わないとどんどん衰えていきます。今やマスクは必需品で喉の保湿にも良いのですが、その下で表情を動かす筋力は衰えがちに。生活スタイルの変化とともに、無意識に繰り返してきたことが変わりつつあるようです。これは私自身も気をつけなければいけないこと。良い声、響のある声を出すにはまずは楽器のメンテナンスから。会えないなら電話するなど1日1回声を出すことはとても大切と本に書かれていました。今であればzoomで会話するでも良いですね。私事ですが、故郷の母への電話をここ10年以上ほぼ毎日行っています。声をセーブしたい時、どうしても時間が作れない時以外は必ず。それゆえ周りには定期便と言われています。。。
先日、かつて同じボイトレのスクールに通っていた先輩と久しぶりにお話をしました。電話口から聞こえる彼女の声はとても溌剌としていてこちらも元気に。講師を担当していた彼女は、声にとても敏感。テレビから聞こえてくるナレーションやその人の呼吸の癖にも気がつき、お互いに「そうそう!」と話が盛り上がり。ことばを繊細に捉える彼女の感性は共感するところが多いです。私のボイトレに来てくださる生徒さんにもお伝えしておりますが、やはり動力源である呼吸は大事。息を吸う力・吐く力、浅くなったりコントロールがうまくできないと声の印象が薄くなります。そして声帯まわりの筋力も。
「声は健康のバロメーター」
彼女との話の中で出てきたキーワードですが、声を専門に使う仕事ではなくても自分の声に耳を傾けてみる習慣を持つことは大切だと思います。非常に気を遣う状況下ではありますが、十分に配慮しつつ、日々意識的に呼吸や声を確認するシーンをつくっていけたら良いですね。

最近の私自身の課題をもとにたどり着いた本をご紹介。声のトレーニングやケアも書かれています。自分の課題はどんどん更新され、その時に必要な知識やトレーニングも変っていくのですが、こちらはシンプルで続けやすいと思うので参考までに。日常的な積み重ねがスタミナをつけて行くと思うので、年末年始もケアしていきつつ、年明けにはみなさんの変わらぬ声、いえ、さらにパワーアップした声が聴けると良いなと思います。

今年はこのブースでの収録がテレビOAにまで対応できるようになりました。
でも、ミキサーさん、ディレクター、スタッフのみなさんとMAで一緒につくる空気感がやはり私は好きです。
できることから。

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