ある日ふいに、メッセージが飛んできました。
「今晩もしもお時間ありましたら、clubhouseでスピーカーに上がっていただいて、声で盛り上げていただきたいです。」
こちらの画像リンクとともに…。
最初の情報はこれだけ。そう、内容をまったく知らされていなかったのです。どうやら、何かのプロジェクトがあるらしい。がんに関わる研究らしい。反射的に、「少しだけおじゃましますね!」と返したものの、一体何を話したら良いのだろうと…。猛ダッシュで検索を。上記から拾ったキーワードは「福山隆 KK-LC-1 がん抑制」。メッセージを飛ばしてくれた彼女以外会ったことも一切の情報をお見かけしたこともない方達。一体なんの組織だろう…と思いました。調べていく中で、どうやら、がんを未然に防ぐ研究をしているらしい。そこでようやくイメージを掴みました。「私はがん経験者ではないのだけど、身内や仲間を亡くしたり大変な思いをしている人がいるから何か話せることがあれば」と目的を整理して臨みました。それが、福ちゃんこと福山隆先生との出会い。
初回、clubhouseに突然現れた私に、きっと福ちゃんもほかのモデレーターのみなさんも「誰?」だったと思います。そこから毎週日曜20時から1時間。1回参加するごとに、研究者や経験者それぞれの立場の実体験を聞くたびに、何を調べたら良いのか、自分はこのプロジェクトをどう捉え応援したら良いのかを描くことができました。
がんは健康診断では発見できない場合がある。辛い検査もある。そして、再発の不安が続く。身内や仲間の状況で再三見てきたことです。私自身はがんは経験したことはないのですが、急に訪れる告知の衝撃は味わったことがあります。(20代半ばでネフローゼを発症。突然明後日から2ヶ月程度入院してくださいと言われた)
身内の時も、仲間の時も、私にできることはせいぜいお見舞いに行って様子を見るくらい。頼りにできるのはお医者さんだけ。高い治療費を払うことができれば、良いお医者さんに診てもらうことができれば、助かったのかな。情報も条件も全ては平等にならない中、何度も悔しい思いをしました。だから、今回のプロジェクトを知ることができて本当に嬉しかった。私には研究やプロジェクトを達成のために具体的に導くことはできないけど、これからの医療の未来に応援・支援という形で微力ながら携われているような気がしました。まずは声をかけてくれた、あさこさんに感謝。そして、仲間に入れてくれた福ちゃんやチームのみなさん、そして多くの皆様に感謝。何より素晴らしかったのは、福ちゃんやチームの皆さんがいつも明るかったこと。難しい顔(見えないけど)で深刻に話されたら、きっとこんなに身近な自分ごととしては受け止められなかったと思います。また、サポーターのみなさんも様々なことばや観点でプロジェクトを激励されており、学ぶことがたくさんありました。
未来を選択できるなら、希望があるものが良いな。福ちゃんの熱意と研究にはそれがあると思ったから最後まで応援したいと思いました。またちょいちょい投稿していたSNSなどの私の拙い記事に興味を持ってくださった皆様もありがとうございました。いつか誰もが、この研究の成果を享受できる日が来ることを信じています。
KK-LC-1、福山先生の研究はこちらから詳しくご覧いただけます。
世の中には知らないまま通り過ぎていくものがたくさんあるけれど、今回またひとつ、素晴らしいご縁をいただきました。
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