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うつむいて咲く花。

サンダーソニアを飾りました。
代表的な花言葉は、「望郷」「祈り」「愛嬌」。
まあるくふくらんで可愛らしいのですが、なぜ下を向いて咲く花があるのか?
気になって調べてみたところ、諸説あるようですが花をベル状や下向きに咲いたりさせる植物たちは、雨の多い地域では花粉が落ちないように、または寒さから雄しべ雌しべを守るため、など、気候や環境などそれぞれの出身に関わる理由があるようです。自分の性質を知り置かれた状況で咲いているのですね。
先日、ボイストレーニングを担当した生徒さんと声帯の話になりました。舞台をやっていた頃の目黒自身は、劇場の最後尾まで届けるには、力いっぱい大きな声を出さないといけないという考えにとらわれておりました。そのため、セリフはすべて元気に大きく!・・・そして、必ず潰しておりました。ヒドイですね。声帯はとても繊細な器官。そんな声帯の状態を知ると、どうしてそんなに乱暴に扱っていたのか、考えただけで恐ろしくなります。10代、20代の頃の体力だけに頼り、どれだけ負担をかけていたのかと思うと、自分の声帯にあやまりたい。すまぬ、私の声帯よ。あ、書きながら申し訳なくて泣けてくる(感性がおかしくなっています)。自分の身の上話をした後、再び生徒さんのボイトレを開始すると、彼女の発声が柔らかくなったのです…!「声帯が繊細だと感じて…」と生徒さん。自分の楽器の特徴や耐性を知ると、使い方が変わるのですね。こんなふうに変わっていける生徒さんもまた、素敵だなと思います。
朝起きて、もし声が出なかったらと、どうしても職業柄の不安はつきまとうのですが、いつか私の声が枯れる日が来たら、心を込めて自分の声帯に「おつかれさま」と言ってあげたいと思っていますアホかと笑われても。その時までどうかよろしくね。

サンダーソニアのあたま。

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