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呼吸と姿勢を整える。〜ブラッシュアップ〜

ひとつのことを追求していくと、根本的なことにたどり着きます。
最初は多数の情報を元に試行錯誤を繰り替えし、別の角度から同じ点に通ずる何かに気が付き始めます。私にとっては、ナレーターとしての商売道具「声」に関わるもの「発声」がターゲットでした。
私自身数々のボイストレーニングで教わってきて変化も感じましたが、結論までの道筋を覚えないと、迷子になります。転んだり、擦りむいたり(声が出なくなるという)そんな繰り返しでした。そして、変化と研究の過程の中でたどり着いたのが、こちらのプロジェクトでした。つい先日、NHK「あしたが変わるトリセツショー」でも紹介されました。私も現在は呼吸筋ストレッチ認定指導士として推奨するべく、自身のボイストレーニングに織り込んでいます。

ストレッチの動作を確認。このストレッチをしてから、呼吸筋が動かしやすくなったように感じています。
上野あかね先生と。身体のプロフェッショナルです。

今回上野あかね先生の講座に参加させていただきました。定期的なブラッシュアップでさらに呼吸筋ストレッチの意義や知識を深めることができました。多くの方はストレッチと聞くと気持ちよく伸びを感じることをイメージするのではないかと思います。その中でこの呼吸筋ストレッチをお伝えすると、ちらほらと伸びを感じにくいという声が上がります。がんばって伸ばして攣ってしまう方も…無理しないようにしましょう。ボイトレの生徒さんから上がったその問いが今回の受講の大きなヒントになりました。「吸う」「吐く」という動作ですでに呼吸のための筋肉は動いています。そこに、呼吸に合わせたストレッチをかけることで呼吸筋に十分な働きかけになっているということです。十分な伸びを感じることももちろん大切なのですが、この「呼吸筋ストレッチ(シクソトロピーストレッチ)」では無理して伸ばすことはありません。この動きを繰り返し日常に取り入れることで、フィジカル、メンタルと様々な効果をもたらし、さらに姿勢を整えることで筋肉が動かしやすくなります。本来の働きをするためのウォーミングアップですね。様々な方々の日常生活にもポジティブに働いてくれることを期待して、伝えていきたいと思います。

ボイストレーニングの話に戻ると、例えば、目標体重や目標サイズを定めるように、なりたい身体をイメージできないとゴールに向かって走れません。また、練習の方向や身体の使い方を間違えると必要な筋肉が育ちません。声も同じです。まずは、自分自身がどんな症状で困っているのかを明確にし、自分の身体を鏡に映すように、自分の声にも注目して根本から整えていく必要があると感じています。奥が深いです。

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