世界の民族音楽にとっても興味があります。
その中で今回ライブで聴くことができたのが、ブルガリアン・ヴォイス。
2016年のリオデジャネイロオリンピック閉会式でも、日本の国家「君が代」がブルガリアン・ヴォイスとそのハーモニーに編曲され歌われました。
ブルガリアン・ヴォイスはブルガリア地方の伝統的な女声合唱で、様々な儀式や季節ごとのタイミングで歌われているようです。
広い自然の中で遠くまで力強く声を響かせるべくこの発声が発達したんだそう。
出会ったのはずーっと昔。
その声を最初に聴いた時、ブワーッと波動が広がって別の世界に身体が持って行かれるような感覚でした。例えるなら音がライトのように多方面からパーっと照らして飲み込んでいくような、とても眩しい音色です。
この独特の発声とハーモニー、そして複雑なメロディとリズムにすっかり心を奪われて幾年。今回運良くチケットが取れたのです!
ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
http://www.plankton.co.jp/angelite/
座席に着いてまだかな、まだかな…と、ステージを見つめながら待っていると…鮮やかな衣装の女性たちが現れました。
赤、黄、緑、青の布地に、装飾も一人一人も違うんです。
ステージの上がまるで絵画のようでした。
そして生演奏の良さはなんといっても第一声が生まれるまでの緊張感、会場全体の集中が高まる空気を味わえること。
そして歌が始まり、響きの幅が広く、高〜いところで倍音も鳴っており。声の仕事に携わるものとしてまた新しい観点に立てたように思います。
セットリストの中には日本の歌「ソーラン節」と「ふるさと」も。
ソーラン節の『ソーランの”ソー”』のアクセントと歌い上げ方、『ハイハイ!』や『ドッコイショ!』に見られるブルガリアン・ヴォイス特有の高音の跳ね上げた発声(かわいい)。
「ふるさと」に関しては内声のハーモニーアレンジが独特で、日本とブルガリアそれぞれのの文化が混ざり合い故郷の景色が広がりました。
ブラボー!感動と感謝と、そして別れを惜しむかのように拍手は鳴り止まず。アンコール最後の曲は軽やかに、再開を約束するかのように歌い上げられました。
サイン会でロビーに降りてきたメンバーのみなさん。
ステージに立っていた時の神々しさとは一転、とてもキュート。
指揮者のカティヤさんは隣に座るメンバーに「ありがとう(というのよ)」とさりげなく伝えそれを受けてその女性が「…ありがとう(キリッ)」と復唱する姿は周囲の客を笑顔にし。
カティヤさん、鼻歌混じりにサインを書いてくださいました。
一人一人ちょっとずつ変えてるみたいです。
ぜいたくにも、メンバーのお二人と写真を撮らせていただきました。
ブルガリア、いつか訪れたい国のひとつです。
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