2023年4月。
今年もトロント大学とスクールバーズのワークショップが、オンラインにて開催されました。
「日本の文化を紹介する文章を表情豊かに読むこと」が今回のテーマです。
どんなふうに日本語を習得しているのかを私も知りたかったので、一部ですが実際に使っている教科書を購入しました。なるほど、言語習得に必要なアイテム、ワード、それから思考の組み立ても。様々学ぶことがたくさんありました。とっても興味深くおもしろいです。
文字は記号。記録や情報を伝えるための日本語文字を読むことから、ステップアップして細かな感情をのせて伝えることへ。音の高低、強弱、スピード、間など、スクールバーズでもナレーションのテクニックとして伝えていますが、日常会話でも、それらを意識したり身振りをつけることで表現力が大きく変化します。そして、受講生同士でお互いの表現を確認しあうことでさらに効果アップが期待できます。
今回ご参加頂いた受講生の皆様は少しのアドバイスの後あっという間に変化され、流石でした。
表現するって、想像以上にエネルギーがいることですよね。伝える側としては、受講生が何かを掴んだ時の反応や皆さんの笑顔が一番嬉しいのです。
多くの言語を学ぶことや母国語を客観的に捉えること。様々なコミュニケーションを通して、
”自分”という最小単位から”世界の中の自分”へ移行しているのではないでしょうか。ことばが、声が、大陸を渡り海を越えて世界観が広がり変化していく様子を実感しています。
最後になりましたが、ご準備頂いたトロント大学の先生方、受講生の皆様、有難うございました。
いつか、皆様とお会いできる日を心待ちにしております。
東アジア研究科のサイト(https://www.eas.utoronto.ca/)
スクールバーズ(https://schoolbirds.jp/)
スクールバーズ講師
目黒 泉
半日前とつながる。時間の概念が変わりますね。
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