岩波ホールにて、ジョージア映画祭が開催されています。
都内は雪。防水加工の靴を履いて、いざ、神保町へ。
ドキュメンタリー映画、「アダミアニ 祈りの谷」を観てきました。
置かれた環境の中で、変わっていく人たち、そして変わらない人たち。あるいは、変えられず苦しむこともある。様々な葛藤を抱えながら生きる人たちとともに、ただただ、パンキシ渓谷の美しい景色と日常はそこにありました。それに寄り添い彩る音楽を聴きながら、優しく、繊細な時間はあっという間に過ぎていきました。つくり手が描きたかった世界。何を表現したかったのか、目と耳を傾ける時間がとても好きです。
こちらは竹岡寛俊監督の作品。以前、この作品がドキュメンタリーとして放送された時にご一緒させていただいたご縁です。(https://inoshikacho.axto.jp/wp/archives/4051)
完成まで、長く向き合っていくことは並大抵ではなかったと思います。まして、日本と海外。そして、思いもよらぬコロナ禍。終演後の惜しみない拍手とロビーで見ず知らずのご婦人から「素晴らしかったですね」とふいに話しかけられたこと。良い作品に出会うと、ことばに表さずにはいられない。非常に共感します。どれもしみじみと感じました。この映画をたくさんの方にみていただきたいです。これからさらに、大きく広がっていきますように。劇場では、しばらく会えなかったみなさまとタイミングが合い、同窓会のように。またご一緒できる日まで、どうか身体にお気をつけて。
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