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音をのせる、音にのせる。

7月に入りました。早く梅雨が明けないかなあ。
ボイストレーニングやサンプル収録でいろんな方の声を聴いていると、今どんな心境でことばを発したのか、どんなふうに表現したくてその音をのせたのか敏感になってきます。
子供の頃聴いた河村隆一さんの「涙色」という曲。最近、仕事で楽曲探しをしている時に久々にこの曲を聴いたのですがある部分の歌詞とメロディラインがものすごーく美しいことに気がつきひとり感動していました(今頃かーいというツッコミはなしで^^;)サビの部分の「抱きしめてずっとそばにいて」という歌詞。…私的に言う機会は皆無ですね!このメロディ、この歌詞を表現するのにこれ以上のものがあるのか…というくらい。大人になって、いろいろ経験してきた今だからそう感じられるのかな。もちろん、全体があっての”この部分”なので、ここだけを切り抜くことはできないのですが。そのほか、大瀧詠一さんと米津玄師さんの「K」の子音の発音が好き。「幸せな結末」なんて、冒頭の「髪をほどいた」の「か」で心を持ってかれます。
こんな超個人的な日常の小さな発見から、”ことばにどんな音をのせる”のか、はたまた”どんな音にことばをのせるのか”という選択があるという視点を持つようになります。たとえば、「雨」ということば。「AME」にどんな響きをのせて発するのか。声を使った表現の楽しさをまた一つ発見できたことが今日の喜びです。

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