新しい部屋に引っ越してまもなく1年。
諸々あってゆっくり考える間も無く探した部屋は、仲介不動産屋の、中途半端な景観をお勧めするそのことばで決めたわけではない。少々気になることもあるけど、ひとまず仕事をするにも住むにも、広さは申し分ない。十分な場所。
そんな我が家に今日夕方、仕事を終えて戻ると、エントランスで住人らしき女性とすれ違った。「こんにちは」と声をかけると「おかえりなさい」とものすごく自然に返してくれた。「おかえりなさい」なんだか身近な感じがしてとてもほっとした。中に入ると、エレベーターホールで今度は旦那さんだろうか、男性とすれ違い同じく「おかえりなさい」と言われた。いいご夫婦だなあと感じた。これからお二人でお散歩かなと思ったので私も、「いってらっしゃい」と声をかけたら男性がすごく嬉しそうに笑顔を返してくれた。その後、お二人でゆっくり、ゆっくりとペースを合わせながら歩いていく後ろ姿を見送りながら、とてもあたたかい気持ちになったよというお話。ここは長く住んでいる方も多いと聞いていたから、きっと大大大先輩なんだろうなあ。初めてお会いした素敵なお二人。またタイミングが合うといいな。
将来は、たくさん人が訪れる場所をつくりたいな。ちょっとお茶を飲みに来てくれるのでもいい。
子供の頃、実家ではよく、いろんな人が祖父母や親を訪ねてきくれたからその感覚が根底にあるのだと思う。ちょっとずつ、自分も実現できているのが嬉しい。もともと、不思議と居心地は悪くない部屋だったけど、住めば都が徐々に賑わってきています。
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